健康日本21(第三次)におけるソーシャルキャピタルに関する指標及び具体的方策の検討のための研究
健康日本21(第三次)におけるソーシャルキャピタルに関する指標及び具体的方策の検討のための研究
健康日本21(第三次)では、人々の健康とウェルビーイングを支える「社会とのつながり(ソーシャルキャピタル)」の維持・向上が掲げられ、認知的ソーシャルキャピタル(地域の人々とのつながりが強いと思う)と構造的ソーシャルキャピタル(社会活動)の2つの指標に目標値が設定されました。
一方で、これらの指標が健康寿命などの健康指標とどう関連し、指標としての妥当性があるのかについては、科学的知見が十分に蓄積されていません。また、ソーシャルキャピタルの醸成には多様な関係者の連携が欠かせませんが、地域資源を活かして関係者を有機的に結びつける仕組みや知見も不足しているのが現状です。
本研究は、健康日本21(第三次)の中間評価に向けて、次の2つを目的としています。
(1) 指標の妥当性の検証 ― 健康指標との関連性や妥当性のあるソーシャルキャピタル指標を設定するための基礎資料の整理と提言
(2) 醸成方策の評価 ― ソーシャルキャピタルの醸成に向けた地域資源整備・アクションプランの見直しや改善に向けた評価
研究代表者:中込 敦士(千葉大学 予防医学センター 社会予防医学研究部門)
厚生労働科学研究費補助金 健康安全・危機管理対策総合研究事業(課題番号:24LA1002)
研究報告書(令和6年)
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/177968
1. 論文発表
Takeuchi, H., Kawaguchi, K., Ide, K., Iizuka, G., Shirai, K., Kondo, K., & Nakagomi, A. (2026). Individual level cognitive social capital and subsequent health and well-being among older adults in Japan: An outcome-wide study. Journal of affective disorders, 403, 121412. https://doi.org/10.1016/j.jad.2026.121412
2. 学会発表
竹内寛貴、安福祐一、武田将、近藤克則、田淵貴大、中込敦士. 認知的ソーシャルキャピタル指標と各種健康指標との関連検証:JACSIS横断研究. 第84回日本公衆衛生学会総会(口演), 2025年10月30日,静岡市.
飯塚玄明,田淵貴大,井手一茂,中込敦士.社会参加と健康・Well-being指標との年代別の関連.第84回日本公衆衛生学会総会,2025年10月30日,静岡市.
井手一茂,近藤尚己,飯塚玄明,河口謙二郎,尾島俊之,近藤克則,中込敦士.ソーシャルキャピタルに関する都道府県の取組の現状と課題:健康増進計画のレビュー 第84回日本公衆衛生学会総会, 静岡県静岡市,第11会場(1002), 2025年10月31日, 保健所・衛生行政・地域保健:O-16-01-5,抄録集p509
Iizuka G, Ide K, Kondo K, Nakagomi A. Association between Social Participation and Blood Pressure and Blood Glucose among Older Adults. The 36th Annual Scientific Meeting of the Japan Epidemiological Association & The 3rd Joint Scientific Meeting with the IEA Western Pacific Region, January 30, 2026, Nagasaki, Japan.